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進化するリサイクル。地球にやさしい循環型社会って何?
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進化するリサイクル。地球にやさしい循環型社会って何?

可燃ゴミに不燃ゴミ、さらには資源ゴミと、ゴミ分別が当たり前となり、リサイクルも年々進化しています。近年のリサイクル事情を通して、日本が目指す循環型社会とは何かを紹介します。

  • 創文舎 arisa_125

リサイクル法の施行により、ゴミの再利用がスタート

リサイクル法の施行により、ゴミの再利用がスタート

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20世紀の大量生産と大量消費により増え続ける廃棄物が社会問題となり、1991年に「リサイクル法」として知られる「再生資源の利用の促進に関する法律」が施行。2001年には資源有効利用促進法へと改正され、家電リサイクルやパソコンリサイクル、容器包装リサイクルなど、各種リサイクル法が施行されました。

そうした動きを受けて、日本全国でゴミの分別がスタートしましたが、当初は指定のゴミ袋を購入しなければならなかったり、大型ゴミの処分にお金がかかることに抵抗感を抱く人も少なくなかったようです。

ただ、それも歳月とともに薄れ、いまやゴミの分別は当たり前のこととして定着し、最近は企業が率先してゴミの回収・再生を実践するまでになりました。

そもそも、リサイクル法が目指しているのは、ゴミをただ分別して捨てるだけではなく、有効に活用し、廃棄物を最小限に抑える循環型社会を形成すること。

そのため、日本でも国を挙げて、ゴミを減らす「リデュース(Reduce)」、使えるものは繰り返し使う「リユース(Reuse)」、ゴミを再利用する「リサイクル(Recycle)」=「3R活動」に力を入れ、できるだけゴミを出さないよう努めています。

限りある資源と地球環境を守るためにも、いまや循環型社会の実現は地球規模の課題なのです。

未来のためにも循環型社会は必要

魚など食料としての生物資源や、石油など燃料や原料としての天然資源には限りがあります。未来のためにも、それらの資源を大切に残し、地球の害になるようなゴミは減らさなければなりません。それを可能にするためにも、循環型社会の実現が急がれています。

未来のためにも循環型社会は必要

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環境省による各種リサイクル法

現在、環境省が制定している主なリサイクル法は次のとおりです。

容器包装リサイクル法

容器包装とは、ガラス瓶、PETボトル、紙製容器包装、プラスチック製容器包装などのことで、資源ゴミとして回収されています。家庭から出る廃棄物の6割を占めるともいわれています。

家電リサイクル法

対象は、家庭用エアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶式、プラズマ式など)、電気冷蔵庫・電気冷凍庫、電気洗濯機・電気乾燥機です。廃棄する時は、リサイクル料が発生します。

自動車リサイクル法

リサイクル料金は車種によって違い、原則として新車購入時に負担することになっています。ただし、購入時に負担していない場合は、自動車が使用済みになった際、引き取り業者へ渡す時に支払わなければなりません。

食品リサイクル法

売れ残りや食べ残しなど、大量の食品は一般ゴミとして廃棄するのではなく、飼料や肥料などに再生して有効利用しなければなりません。

建設リサイクル法

建築物を解体した時に出るコンクリート、アスファルト、木材などは分別し、資材ごとに再利用しなければなりません。

小型家電リサイクル法

携帯電話、デジカメ、ビデオカメラ、パソコン、プリンターなど、小型家電製品に使われているレアメタルやレアアースなどの回収が目的です。

小型家電リサイクル法

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進むリサイクル、近づく循環型社会

増える! 企業の下取りとリサイクル

ユニクロでは自社衣料、イオンでは着なくなった衣料の回収を行い、リウェアをはじめ、掃除用ウエスとしてリユースしたり、クッション材などにリサイクルしています。また、帝人、東レ、クラレ、旭化成などの繊維メーカーでも学校や団体と協力して衣料を回収し、半永久的に繊維として活用する完全循環型リサイクルを目指しています。

ペットボトルから衣類へ

ペットボトルは、クリアファイルや玉子のケースのほかさまざまなパッケージにリサイクルされますが、粉々に砕いて「綿」や「紡績糸」をつくれば、衣料品として再生することが可能。おなじみのものでは、フリースなどもリサイクル繊維でつくることができます。

ペットボトルからペットボトルへ

ペットボトルからペットボトルへの再生は、樹脂に戻した時に微小な異物が残ってしまい難しいとされてきましたが、味の素ゼネラルフーズでは、それを実現する技術を開発し、「完全循環型リサイクル」を実現。この取り組みによって、原料として年間2000t相当(概算)の石油資源使用料の削減が見込まれ、循環型社会の形成に寄与しています。

お茶などに使われていた色付きのペットボトルが減り、お茶にもクリアなペットボトルが使われるようになったのは色付きだとリサイクルに適さないからだそうです。私たちの知らないうちに、リサイクルはどんどん進歩しているようですね。