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スペイン女王も好んだチンチラの毛皮。今は「着る」より「飼う」が主流!?
出典 : Robert Eastman/Shutterstock.com

スペイン女王も好んだチンチラの毛皮。今は「着る」より「飼う」が主流!?

やわらかな肌ざわりと美しい光沢。チンチラの毛皮はその昔スペイン女王をとりこにしましたが、今は毛皮ではなく、ペットとして人びとを魅了しています。乱獲によって、絶滅の危機に瀕しているチンチラの悲しい歴史や魅力、飼育方法などを紹介します。

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聞くも涙、語るも涙の「チンチラ狩り」の話

聞くも涙、語るも涙の「チンチラ狩り」の話

Roksolana Baran/ Shutterstock.com

チンチラと聞いて、何を思い浮かべますか? もしあなたが女性なら、「毛皮」ではないでしょうか。アンデス山脈の湿度ゼロともいわれる厳しい環境下で暮らすチンチラは、ふかふかでやわらかく、見た目も美しい上質の被毛を持つ個体です。

そのため、すでに1300年代にはチャチャ族という民族によって、チンチラの被毛は衣服や寝具などに利用されていたといわれています。その後、民族存亡の歴史を経て、チンチラが生息する一帯がインカ帝国からペルーへと移り変わった1500年代、貢物の1つとしてスペイン女王に贈られたのがチンチラの毛皮でした。

スペイン女王はすぐさまそのやわらかな肌ざわりと美しい光沢のとりこになり、チンチラ毛皮の評判がヨーロッパへと広がったことで、1600年代にはペルーの地で「チンチラ狩り」が行われるようになります。しかも、チンチラは他の動物と違って人間を怖がらなかったため、それが乱獲に拍車をかけることになったというのは皮肉な話です。

わたしたちがチンチラを「毛皮」として認識しているのも、近年までチンチラ狩りが続いていたことの証しといえるかもしれません。とくにひどかったのは1980年代から1900年前半の25年間で、これによりチンチラは絶滅状態に追い込まれ、ワシントン条約により輸出入が禁止されるまでになりました。

最近は動物愛護の観点からフェイクファーと呼ばれる人工の毛皮が多く出回り、以前より本物の毛皮を目にすることも少なくなりましたが、代わって人気を集めているのがペットとしてのチンチラです。人懐っこいチンチラは、現代でも多くの人びとを魅了し続けています。

チンチラの魅力は、迷ってしまいそうなほど豊富な毛色

美しい被毛が毛皮に使われたチンチラは、毛色の種類が多いのも魅力です。価格も希少なものの方が高いようですが、毛色は違っても愛らしさは変わりません。少しでも長生きするよう、大切に飼育しましょう。

チンチラの魅力は、迷ってしまいそうなほど豊富な毛色

Evdoha_spb/ Shutterstock.com

チンチラの種類・毛色

チンチラは体長25~30㎝、体重450~900gで、シッポの長さは10~25㎝です。一般的な毛色はグレーですが、毛皮に利用されてきたこともあって、人工的にさまざまな毛色を持つチンチラがつくられました。輸出入が禁止されていることもあって、日本で流通しているのは国内で繁殖したものです。
①スタンダードグレー・・・・・・もっとも馴染みのある色ですが、同じグレーでも薄いものから濃いものまで個体差があります。
②シナモン・・・・・・全身薄茶色でブドウ色の目を持つチンチラです。目が黒いのをベージュと呼ぶ場合もあります。
③ブラックベルベット・・・・・・全体は黒、お腹の部分は白のチンチラで、スタンダードグレーを濃くしたような色合いが特徴です。
④ブラックエボニー・・・・・・同じ黒色でも、ブラックベルベットよりも濃く、黒光りするほど黒が強いチンチラです。黒ければ黒いほど値段が高くなる傾向にあるようです。
⑤ホワイト・・・・・・全身真っ白で目が黒いチンチラです。希少なため、他のチンチラより高額です。
⑥シルバーパイド・・・・・・白に頭や背中の部分だけシルバーが混じっているチンチラです。
⑦バイオレット・・・・・・その名のとおり、青紫色のチンチラです。人気の種ですが、こちらもかなり希少です。

チンチラを飼うためのハウツーと消臭対策

飼育方法

飼育に必要なもの

①ケージ・・・・・・ジャンプが得意なチンチラには高さがあるケージを選びましょう。床部分はプラスチックの網目状になっているもので、排泄物を受けるトレーがついているものがおすすめです。
②床材・・・・・・杉や松などのチップをたっぷり敷いてあげましょう。
③エサ入れ・水入れ・・・・・・エサ入れは、大きすぎず小さすぎない程度なものを。水入れは、ケージに取り付ける給水ボトルがおすすめです。
④かじり木・・・・・・チンチラの歯は一生伸び続けるため、かじり木やかみ石が必要です。かむことでストレスの発散になります。
⑤巣箱・・・・・・巣箱だけでなく、チンチラトンネルなど、専用のアイテムも売られているので、複数設置してあげましょう。
⑥遊び道具・・・・・・運動不足にならないよう、大きめの回し車などを用意してあげましょう。
⑦砂場・・・・・・チンチラは砂を浴びて体の汚れを落とします。週に4~5回は砂遊びをさせてあげましょう。ただし、砂浴びをさせる時はケージの外で行うこと。砂を入れる容器は深さがあって、大きめのものを用意すると部屋も汚れません。

エサやり

①主食・・・・・・チモシー(牧草)やペレットなどを与えましょう。とくにチモシーは欠かせません。
②副食・おやつ・・・・・・チンチラは生野菜や果物はあまり好みません。クルミやヒマワリの種、ピーナッツなどのナッツ類が好きなので、たまに与えてあげましょう。ただし、ナッツ類はカロリーが高いため、与えすぎは禁物です。また、ドライフルーツも好物で、とくにレーズンを好んで食べます。人間用の加糖してあるのは避け、こちらも与えすぎないよう注意しましょう。

エサやり

Evdoha_spb/ Shutterstock.com

飼う時の注意

チンチラの寿命はハムスターよりずっと長く、平均10~15年といわれています。ただし、標高400~3000mの山岳地帯で暮らすチンチラは、高温多湿の日本の夏が苦手です。チンチラが過ごしやすい温度は15~22℃といわれているため、夏はエアコンを使って部屋の温度を下げること。26度を超すと熱中症にかかるリスクが高くなるので、気をつけましょう。また、15℃以下にならないよう、寒い地域で飼う人は冬の温度管理も大切です。

消臭対策

チンチラは草食動物なので、排泄物はそれほど臭いません。それもペットとして人気の理由の1つですが、砂遊びを十分にさせないなど、体に汚れが残ったままでいると、やはり臭いが気になってきます。突然の来客にあわてないためにも、普段からの備えが重要です。そこで、おすすめしたいのがファブリーズの「部屋用置き型消臭」です。独自のニオイキャッチゼリーが悪臭を吸収、中和、消臭し、臭いの後戻りもないので、ペットの消臭対策にはぴったり! 生き物の近くに置く場合は、無臭タイプを選ぶと安心です。

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あまり見かけなくなったとはいえ、チンチラの毛皮はまだ流通しています。マフラーでも6~7万、コートともなれば200万円前後と、一般庶民には手が出ない価格です。