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意外と知らない?! 今さら聞けない「正しい油の捨て方」

意外と知らない?! 今さら聞けない「正しい油の捨て方」

「天ぷらを揚げた油は何回使ったら捨てた方がいい?」「どうやって捨てるもの?」「油は使い終わったら捨てるしかない?」など、本当はよくわかっていない油の捨て方。油が古くなるたびに、処分に困った方もいるかもしれません。そこで、正しい油の捨て方を紹介します。今さらだれにも聞けないと思っている方はぜひ最後まで読んでください。

  • 鈴木

油をシンクに流すのは絶対にNG!

油をシンクに流すのは絶対にNG!

炒め物をして残った油や古くなった天ぷら油の捨て方。よくわからないまま「少しだからいいかな」と思ってシンクに流したり、「トイレならいいかな」と思って流したりしたことはありませんか?

それは間違った捨て方です。絶対にやめましょう!

環境に悪いのはもちろんのこと、配水管の詰まりの原因になったり、腐敗して悪臭の原因になったりします。

実は、古くなった油は捨てるだけでなく、業者にリサイクルを依頼したり、自分でリサイクルしたりすることもできます。
溜まってしまった油の処分に困っている人は安易に捨てることを考えずに、正しい方法で自分の生活に合った処理をしましょう。

使った油の“捨て時”はいつ?

使った油の“捨て時”はいつ?

揚げ油は何回くらい使えるものでしょうか?

てんぷらやフライといった衣の種類や揚げる食材の量、揚げ時間・温度など、さまざまな条件が関わってくるので一概に何回とは言えませんが、捨て時サインはあるようです。

油の捨て時はいつ?

油は、料理の最中に必ず酸化していきます。

また、光や熱によっても劣化するため、未開封だからといって決して油断はできないのです。劣化した油は、料理の味に影響を与えるだけではなく、体調不良の原因になることもあります。はじめは難しいかもしれませんが、捨て時を見極めて、きちんと対処しましょう。

色の変化

色の変化

新鮮な油は透明度が高いですが、繰り返し使用し、状態が悪くなった油は色が濃くなります。

とくに、魚や鶏肉などの揚げ物をすると油の色が濁ったり濃くなったりします。一度、新しい油と古くなった油を見比べて、色の違いを確かめておくといいでしょう。

形状の変化

形状の変化

古くなった油は、油の温度が下がった時に粘り気が出てきます。

揚げ物をする前に、オイルポットに入った油を少し動かしてみて、新しい油より粘り気があるようなら替え時です。

泡立ちが消えにくくなる

泡立ちが消えにくくなる

天ぷらをしていると油が泡立つことがありますが、この泡立ちでも油の捨て時がわかります。

新しい油の場合、衣や食材の水分による一時的な泡立ちです。急激に泡立ちますが、すぐに元に戻るのが特徴です。

古い油の場合、鍋のふちに溜まった泡がいつまでも消えず、食材を取り出したあとも残り続けます。魚や豚・牛肉などの動物性油脂が多い食材では泡が立ちやすいですが、新しい油を足すと抑えられます。

180℃くらいで煙が出る

180℃くらいで煙がでる

新鮮な油は240℃くらいまで煙が出ることはありませんが、油の状態が悪くなると、180℃くらいで煙が出ます。いつもより煙が出やすくなったら注意が必要です。

嫌なニオイがする

油を加熱する時に、枯れ草や塗料などのような不快な臭いがする場合は酸化が進んだ証拠です。いつもと少し違った臭いがしたら、使用するのを止めましょう。

3~4回使ったあと

3~4回使ったあと

どんな材料を油で揚げたかにもよりますが、油は3~4回程度使えます。しかし、1回使っただけの油でも、次の料理をするまでに間が空けば、その分、酸化してしまいます。

正しい油の捨て方あれこれ

正しい油の捨て方あれこれ

油をシンクやトイレなどにそのまま流してしまうと、揚げかすなどで排水口や排水管、下水管が詰まってしまいます。

また、排水管などの中で少しずつ油が固まると、水が流れにくくなるうえ、悪臭の原因にもなります。河川や海などの汚染にもつながるので、安易に捨てないでください。

では、使い終わった油はどのように捨てればいいのでしょうか?

油は可燃ゴミ(燃やせるゴミ)か資源(リサイクルゴミ)として扱われる場合がほとんどで、自治体によって異なります。住んでいる地域の回収方法等を必ず確認しましょう。

凝固剤を使用

市販の凝固剤を使用

一番簡単にできる捨て方は、市販の凝固剤を使う方法です。

凝固剤で油を固めると可燃ゴミ(燃やせるゴミ)として捨てることができます。凝固剤は温度が高いうちに入れてかき混ぜなければなりません。温度が低くなってからだと、凝固剤が油に溶けず、固まらないことがあります。

油を使い終わったら、手早く凝固剤を使って処理しましょう。

紙に吸収させる

紙に吸収させる

油の捨て方として、紙に吸収させる方法もあります。

ポリ袋やビニール袋に吸油性の高い新聞紙やキッチンペーパーや使い古したタオルを入れて、油を染み込ませたうえで、自然発火防止のための水をいれます。

ビニール袋の口は輪ゴムでとめるなどして、しっかり閉じましょう。ただし、ビニール袋は破れやすいので、袋を二重するなどして捨てるとより安心です。また、発火の危険があるので、必ず油を冷ましてから行いましょう。

また、フライパンなどについた油も、紙に染み込ませて拭き取ったあとに洗うようにしましょう。

紙パックを利用

紙パックを利用

次に、紙パックを利用した捨て方を紹介します。

牛乳やジュースなどの紙パックに新聞紙やキッチンペーパーなどの紙類などを入れ、油をしみ込ませます。

こちらも発火する危険があるので、必ず油を冷ましてから紙パックに入れましょう。また、自然発火防止のため、水もしみ込ませおきます。パックの口はガムテープなどでしっかりと閉じてから捨てましょう。

回収先を探す

回収先を探す

ゴミの減量やエコの観点から、家庭から出る使用済みの油を有効に利用するリサイクル活動が広まっています。

使用済み油はバイオディーゼルを作る原料となり、トラックや農業機械などの燃料として使われます。率先して行う自治体も増えており、それ以外にも回収している企業や団体があります。

回収方法は、自治体や企業によって異なりますが、ペットボトルなどに入れた古い油を回収BOXで回収している自治体もあります。

また、大量の油を捨てたい場合は、不用品回収業者に依頼するのもひとつの方法です。食用の油以外に、エンジンオイルなどを回収してくれる業者もあります。

油が入っていたペットボトルやガラス瓶は何ゴミ?

油が入っていたペットボトルやガラス瓶は何ゴミ?

通常のペットボトルは、リサイクルに出せますが、油が入っていたペットボトルはリサイクルゴミとして捨てられない場合があります。

ペットボトルについた油は洗っても落ちにくいため、リサイクルができないのです。燃えるゴミとして回収されるケースも多く、捨てる前に自治体のホームページなどで確認しておきましょう。

また、ガラス瓶も同じです。ただし、油をきれいに落とせば資源ゴミとして出すことができるので、なるべくリサイクルゴミに回しましょう。

未使用油も油と容器は別々に捨てるが基本 

未使用油も油と容器は別々に捨てるが基本

Photographee.eu/Shutterstock.com

開封したまま、あるいは未使用のまま賞味期限が過ぎてしまった油はどうやって捨てればいいのでしょうか?
使用していない、汚れていない油だからといってもシンクやトイレに流すのはもちろんNGです。

中身の油と容器は別々に捨てます。まず、中身の油は使用済み油と同じ要領で可燃ゴミ、または資源ゴミとして出します。

容器はガラスかプラスチック製ですが、キャップシールやキャップ、ラベルなど、細かく取り外しができるパーツがあります。きちんと表示を確認して分別しましょう。

素材が「PET」となっていても、ペットボトルのリサイクルマークがなければペットボトルとして分別できないので注意が必要です。

油の空容器の捨て方

また、ペットボトルの場合、容器に油がついているので、リサイクルマークがついていても、資源ゴミに出せない場合があります。未使用であっても、油がついたペットボトルをリサイクルゴミとして捨てられるかどうか、自治体に確認してみましょう。

使ったあとの油をおしゃれにリサイクルする方法

使ったあとの油をおしゃれにリサイクルする方法

料理のあとに使った油の行く先は、リサイクルに出すか、捨てるかの二択ではありません。

実は、使い終わったあとの油でおしゃれな石けんやアロマキャンドルを作ることができます。大量に使い終わった油が残っているという方は、ぜひこの機会にチャンレンジしてみてください。

お肌がしっとりする手作り石けん

お肌がしっとりする手作り石けん

<準備するもの>

・使い終わった油
・水
・インスタント石けんの素

お肌がしっとりする無添加の手作り石けんを作ります。

取り扱いが難しい「苛性ソーダ」ではなく、ホームセンターなどで売っている「インスタント石けんの素」を使うのがポイント。

古い油を簡単に処理できるだけでなく、キッチンでそのまま使うことができます。油とインスタント石けんの素を混ぜるだけなので、お子さんと一緒に作るのも楽しいですね。

おしゃれなアロマキャンドル

おしゃれなアロマキャンドル

<準備するもの>

・使い終わった油
・油凝固剤
・アロマオイル
・タコ糸&割りばし
・クレヨン
・空き瓶

見た目もおしゃれなアロマキャンドルを作ります。

使い終わった油を鍋で温め、油凝固剤、好きな色のクレヨン・アロマオイルを入れます。あとは、タコ糸を瓶の底まで垂らして空き瓶に油を流し入れるだけ。

空き瓶以外にもコップやアルミカップなどでも作れます。タコ糸をそのまま使うと、吸い上げた油ではなく、タコ糸自体がすぐに燃え尽きてしまうので、事前に油に浸しておきましょう。

油の捨て方まとめ

油の捨て方まとめ

使用済み、未使用にかかわらず、シンクやトイレに油を流すことは絶対に避けてください。油を捨てる時は、発火や火傷に十分気をつけて、各自治体の分別に応じ、正しい捨て方で処分しましょう。

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