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チェスト? タンス? どちらを買えば便利に使える?
出典 :  Geoffrey Whiting/Shutterstock.com

チェスト? タンス? どちらを買えば便利に使える?

新しく収納家具を購入しようと思った時、チェストとタンス、どちらにしようか悩んだことはありませんか? ともに引き出しがあり、衣類をしまうためのもの。何が違うのかよくわかりません。そこで、それぞれの定義を探ってみました。


  • terasaki

チェストについて

チェストについて

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チェストとは引き出し式の収納家具全般を指していますが、本来チェストとは衣類や小物類をしまう蓋付きの収納家具のこと。歴史は古く13世紀のヨーロッパで発祥した家具で、古代ヨーロッパでは腰掛けやテーブルを兼ねたものもあったそうです。また、当時のチェストには今のように引き出しは付いていませんでした。

現代では、素材や大きさともにさまざまな種類があり、用途に合わせて選ぶことができます。クローゼットの中で使うプラスチックの衣装ケースもチェストとして分類されます。

値段に関しても、リーズナブルなものから高級品までかなり幅広くそろっています。

タンスについて

 タンスについて

Coprid/Shutterstock.com

引き出しや戸棚が付いた、日本で発展した収納家具がタンスです。多くは衣服や着物を収納することが目的ですが、お母さんの「へそくり」を隠す場所になっていたり、家の中の大切なものを収納する家具でもありました。

タンスが「1さお」という単位で呼ばれるようになったのは、江戸幕府が火事などの災害が起こった際、タンスを持って逃げられるよう、さおを通して担げるタイプのタンスへと変更したのが理由です。当時タンスはたいへん高価なもので、一般の人が持つようになったのはずっと後のことです。

少し前まで、日本では結婚の時に婚礼家具としてタンスをそろえたり、子どもが生まれるとベビーダンスを贈ったり、人生の節目にタンスを購入することが一般的でした。しかし、最近では作り付けのクローゼットを利用したり、プラスチックの安価な収納家具で済ますことが増え、伝統的な日本のタンスは影が薄れてきたのと同時に、チェストとの明確な住み分けがなくなりつつあります。

それぞれの利点

それぞれの利点

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生まれは違っても、収納家具という意味では、チェストとタンスに大きな差はありません。あえて分けるとすると洋風のデザインのものをチェスト、和風のデザインのものをタンスと呼んでも間違いではないでしょう。

チェストの利点は、素材、大きさ、値段とすべてにおいて種類が豊富なこと。脚付きのものも多くあります。
一方、タンスの利点は、素材が木であること。とくに、桐タンスは湿気に強く、防虫効果もありカビや虫食いの心配もありません。日本の伝統的なタンスですが、着物だけでなく、ウールやアンゴラなど、天然素材でできた衣類をしまっておくのにも最適です。

目的別の選び方

目的別の選び方

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衣類の収納家具を新しく購入する時、チェストとタンスのどちらを選ぶかは、部屋の雰囲気やインテリアに合わせ、好みで選ぶといいでしょう。

部屋を広く見せたい時にはローチェスト、アンティーク調のインテリアに合わせたい時は似たようなデザインのチェストと、チェストはそれぞれの部屋に合わせて自分好みに楽しむことができます。また、和室にはタンスが似合うのは間違いありません。もともと衣類を収納するためにつくられたタンスは、長く使えるうえ、容量も大きいため、使いやすいのが特徴です。

たとえば、小物などを入れるためにリビングに置きたい場合はチェスト、居室に置いて大切な衣類を収納したい場合はタンスと、目的に合わせて選ぶと、自分がどちらを求めているかはっきりするかもしれません。
もちろん、タンスにも船箪笥や階段箪笥のような、小ぶりで装飾性の強いものもあります。

インテリアショップで何気なく目にしていたチェストやタンスの文字。じつは、それぞれ違う場所で生まれ、いろいろな歴史とともに進化してきた伝統的な家具です。どちらかを選ぶとしてもお気に入りを見つけて、末永く使用できるといいですね。