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そのまま水に流して大丈夫? 正しい墨汁の捨て方知っていますか?
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そのまま水に流して大丈夫? 正しい墨汁の捨て方知っていますか?

墨汁を捨てる時、直接シンクやトイレに流してしまい、汚してしまった経験はありませんか? このように、墨汁の捨て方に失敗すると家や服を汚してしまう可能性があります。墨汁の正しい捨て方にはどのような方法があるのかご紹介します。

  • 奥平 望

墨汁の捨て方に失敗すると・・・

墨汁の捨て方に失敗すると・・・

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墨汁を捨てる時に、シンクや洗面台の流し、トイレなどに流したことはありませんか? 台所のシンクであれば、スポンジでこすると落ちる場合がほとんどですが、洗面台やトイレに流して捨ててしまった場合は黒い縁取りができてしまいます。

洗面台やトイレにできた黒い縁取りは、スポンジでこする程度ではなかなか落ちてくれません。洗剤をつけたり、メラミンスポンジを駆使したりと、長時間汚れと格闘する羽目になるでしょう・・・。

さらに、よくある困りごと、失敗がもう1つ。それは、しばらく使っていなくて腐ってしまった墨汁を捨てた時に臭う独特の臭いです。

墨汁は、種類にもよりますがおよそ2年程度で腐るといわれています。防腐剤入りの安い墨汁ならもう少し持つこともありますが、使い残した墨汁を再び容器に戻したり、違うメーカーの墨汁を混ぜたりしている場合は劣化が早まります。

腐った墨汁は、動物系の腐敗臭を放つため、安易にシンクや洗面台に流すのはやめましょう。

墨汁の正しい捨て方とは?

墨汁の正しい捨て方とは?

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それでは、墨汁の正しい捨て方にはどのような方法があるのでしょうか?

墨汁を捨てる時は、使わなくなったボロ布や新聞紙に吸い込ませて、燃えるゴミで捨てましょう。墨汁が入っていた容器は、市町村の分別方法に従って処分してください。

墨汁の捨て方については、市町村の自治体によっては丁寧に解説してくれることもあります。公共下水であれば、シンクなどに流してもいいという見解もありますが、燃えるゴミで出してしまう方がシンク汚れや嫌な臭いを気にしなくて済みますよね!

墨汁を捨てる時にこぼしたり、服を汚してしまったら・・・

墨汁を捨てる時にこぼしたり、服を汚してしまったら・・・

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もし墨汁を捨てる時にこぼしてしまったら、墨汁が乾いてしまう前に水で洗い流すのがポイントになります。墨汁は、一旦乾いてしまうとどんな洗剤や方法を使おうと落とすことが非常に難しくなるので、とにかく迅速な対応が必要です。

服にこぼした墨汁の落とし方

服を汚してしまった場合は、墨汁をこぼした部分が広がってしまわないように、布地の裏に雑巾を敷いておきましょう。そして、汚れた部分に歯磨き粉を出し、歯ブラシでやさしくこすってください。水で洗い流した後、まだ汚れが落ちていなかったら、この作業を何度か繰り返します。

これでも落ちない時は、墨落とし用の洗剤を使用するのがおすすめです。墨落とし用の洗剤は、ネットで検索するとすぐに出てくるので、いざという時のために1つ持っておくと便利だと思います。

カーペットにこぼした墨汁の落とし方

カーペットにこぼした場合は、シミを広げないように雑巾でポンポンと叩くようにして、大まかに墨汁を拭き取りましょう。その後、台所用洗剤か粉末中性洗剤を水で薄めて、きれいな雑巾に染み込ませます。それを再びポンポンと叩くようにカーペットに押し当ててください。

畳にこぼした墨汁の落とし方

畳にこぼした場合は、まず雑巾で拭きとった後、薄めた中性洗剤を染み込ませた雑巾でやさしく叩くようにします。そして、目地に沿って歯ブラシでこすり、十分に乾かします。しっかり畳が乾いたら、砂消しゴムで薄く残ったシミを消す方法も有効だといわれています。

墨汁を使った紙もリサイクル可能に!

墨汁を使った紙もリサイクル可能に!

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一昔前は、墨汁がついた半紙は再利用できないものとされていました。しかし、近年墨や書き損じ半紙をリサイクルしようという活動が広まり、自治体や教育機関で注目を集めています。

墨汁がついた半紙は書道反古紙(ほごし)と呼ばれ、リサイクルできない紙類に分類されます。そのため、ペーパー資源回収などに出すことはできません。

書道反古紙をリサイクルする時は、一般社団法人 エコ再生紙振興会の回収システムを利用しましょう。個人の書道愛好家や書道塾といった小規模回収先であれば、エコ再生紙振興会で販売している書道エコバッグ(税込み1,050円)を活用することでリサイクルできます。
回収された書道反古紙は、エコ再生紙振興会と提携するパルプ工場で100%再生パルプに加工されます。その後、製紙工場で100%再生パルプを原料にして、書道用紙部門と洋紙部門の各ラインで再生紙の原紙が製造されます。

さらに、加工段階で出た墨の塊や微細のごみは、アスファルトや犬・猫のトイレ用の砂に再利用されているのだとか。

●一般社団法人 エコ再生紙振興会  http://ecoshin.or.jp/sub8.html

今後、この素晴らしいプロジェクトは、さらなる広がりを見せてくれることでしょう!

墨汁の捨て方や、こぼしてしまった時のお手入れ方法をご紹介しました。

洋服やカーペットなどについてしまうとなかなか落ちない墨汁。捨てる際には、排水口にジャバジャバと流さず、十分注意しながら不要な布や紙に染み込ませ、燃えるゴミとして処分するのがよいでしょう。

なかなか使い切るのが難しい墨汁ですが、学生時代を思い出して子どもと一緒に書道を楽しみつつ、書道反古紙のリサイクル活動に参加してみてはどうでしょう。地球を汚さない、資源を無駄にしないというエコの気持ちを育むことができるはずです!