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安全に飲めるのはいつまで? お茶の作り置き方法と、食中毒を防ぐポイント
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安全に飲めるのはいつまで? お茶の作り置き方法と、食中毒を防ぐポイント

お茶を作り置きしておくと、いつでもティーブレイクを楽しめてとても便利ですね。しかし、食中毒には十分な注意が必要。今回は、作り置きの定番でもある「麦茶」を安全に飲む方法について調査しました。

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作り置き一番人気のお茶は「麦茶」

作り置き一番人気のお茶は「麦茶」

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お茶の香りや味わいは、喉の渇きのみならず人の心も癒してくれます。飲みたい時にいつでも飲めるよう、作り置きのお茶を冷蔵庫に常備しているという人も多いのではないでしょうか。
そして、数あるお茶の中でも、作り置き用として、とくに、人気が高いのが麦茶です。ウォーターサーバーの「クリクラ」が実施したお茶の作り置きに関する調査でも、54%もの人が「作るなら麦茶」と回答していました。
人気の理由は、「比較的安く購入できる」「味わいにクセがなく飲みやすい」「カフェインを含まないので、飲む人の年齢や飲む時間帯を問わない」といった点にあるようです。冷たい麦茶が恋しくなる夏はもちろん、一年を通して常備しているという人も。

しかし、作り置きをするとなると、気になるのが衛生面です。中には、「お茶の中にカスのようなものが漂い始めた」「容器を洗う際、底がヌルヌルしていることに気付いた」といった、不快な経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?

では、作り置きの麦茶は、作ってから何日までなら安全に飲むことが可能か、水出し・お湯出しそれぞれの作り方をおさらいしつつ、作り置き麦茶を安心して飲む方法を考えてみましょう。
なお、ここで紹介する「安心して飲める期間」は、エフコープ協同組合が行った調査を参考にしています。

水出し麦茶を作り置きする場合

水出し麦茶を作り置きする場合

水出し麦茶の作り方

1 清潔な容器に麦茶のパック(水出しに対応しているもの)を入れ、水を注ぎます。
2 冷蔵庫で1~2時間冷やし、好みの濃さになったらパックを取り出します。

パックを取り出すまでの時間は、長くても2時間程度に留めましょう。あまり長時間放置すると、苦味や渋味が出てしまうためです。

水出し麦茶の消費期限は作ってから4日まで

エフコープの実験では、作ってから4日目で細菌の繁殖が確認されています。実験に使用した水は清潔なペットボトル入りミネラルウォーターでしたが、「パックを入れる際に細菌が混入したと考えられる」とのこと。

なお、家庭で麦茶を作る場合は、とくにボトル入りの水にこだわらなくても構いません。日本の水道水は、厳格な衛生基準に基づき、塩素によって細菌の消毒が行われているので安全です。
むしろ、注意すべきなのはお茶を入れる容器のほう。使用後は毎回きちんと洗浄し、熱湯や食器用アルコールで消毒を行いましょう。

お湯出し麦茶を作り置きする場合

お湯出し麦茶を作り置きする場合

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お湯出し麦茶の作り方

1 ヤカンや鍋で湯を沸かし、火を止めて麦茶のパックを入れます。
2 10分程度待ち、好みの濃さになったらパックを取り出します。

お湯出しの場合も、水出しと同じく、パックを入れたまま放置しすぎないことが大切です。パックを入れっぱなしにすると雑味が出るうえ、腐敗を早める原因にもなるため注意しましょう。

お湯出し麦茶の消費期限は、急冷すれば4日以上も可能

エフコープの実験では、「抽出後、水を張った桶で急冷したAの麦茶」と、「冷めるまで常温で放置したBの麦茶」の、二つのお茶が用意されていました。なお、どちらの麦茶も、粗熱が取れた後は消毒済みの保存容器に移し、冷蔵にて経過観察を行っています。

Aのお茶は、実験開始から一週間を経てもほとんど細菌が検出されませんでした。しかし、Bのお茶は抽出後3日目の時点で一気に細菌が増殖。同じように煮出して作った麦茶にも関わらず、「常温で粗熱を取ったお茶は、水出し麦茶を上回る早さで傷む」という、意外な結果が示されています。

食べ物が傷む原因となる細菌は、温かい環境を好みます。厚生労働省では、多くの菌は10℃以下で活動が鈍り、-15℃で増殖を停止するとしています。つまり、Bの麦茶は、細菌にとって活動しやすい温度が長く維持された結果、傷みが早まったと考えていいでしょう。
麦茶をお湯出しで作った時は、面倒でもすぐに冷やすこと。冷却用の水に氷や保冷剤を入れ、冷やすスピードを速めるとさらに効果的です。

より安全に飲むためのポイント

より安全に飲むためのポイント

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エフコープの実験から「麦茶は、作ってから3~4日程度までなら安全に飲める」ということが分かりました。ただし、これはあくまでも、衛生面にしっかりと気を配ってお茶を作り、なおかつ冷蔵保存した場合の目安です。
お茶に限らず、口に入れるものを作る時は、必ず手をよく洗ったうえで、洗浄・消毒した清潔な道具を使うようにしましょう。とくに、「容器を水ですすいだだけで使いまわす」「容器に直接口をつけて飲む」といった行為は厳禁です。

また、お茶を入れる容器は、プラスチックよりもガラス製のものを使うことをおすすめします。
プラスチックの容器は、軽量で割れにくく扱いやすい反面、傷つきやすいのが欠点です。微細な傷に細菌が繁殖し、お茶の傷みを早めてしまう可能性があります。できれば、熱湯消毒が可能な耐熱ガラスの容器を選ぶといいでしょう。

そのほか、「麦茶を抽出した後、冷凍庫で凍らせる」という方法も有効です。
家庭用冷凍庫の温度は、JIS規格により-18℃と定められています。ほとんどの細菌は活動できない温度なので、増殖を防ぐことができるのです。
通常よりも濃く抽出した麦茶を凍らせておけば、水を注ぐだけでいつでも冷たい麦茶が楽しめます。冷たい牛乳を注いで、「麦茶ラテ」にしてもおいしいですよ。

毎回容器を洗って消毒するのは少し面倒かも知れませんが、健康には代えられません。きちんと衛生管理を行って食中毒を防ぎつつ、1年中おいしいお茶を楽しみましょう。