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針供養の方法を知っていますか? 針供養の意味や行うべき日程まで
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針供養の方法を知っていますか? 針供養の意味や行うべき日程まで

折れたり、曲がったりして使えなくなった縫い針を供養する、針供養を知っていますか? 針供養は、裁縫の上達や日々の感謝を込めて行う伝統行事です。針の処分に悩んでいるなら、この機会に針供養してみましょう。

  • 奥平 望

折れた針の処分方法

折れた針の処分方法

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折れた針や曲がった針など、使えなくなった縫い針の処分方法は、

●「燃えないゴミ」として処分する
●「針供養」する

上記の2つが一般的に知られている方法です。

燃えないゴミに出す場合

燃えないゴミに出す時は、針をそのままゴミ袋に入れてしまうと非常に危険です。針を処分する時は、ガムテープで挟んでぐるぐる巻きにして、蓋のついた空きビンに入れてゴミに出しましょう。

また、処分したい針が何本もある時は、空きビンの中に磁石を入れておくと針がくっつくので安全です。

針供養する場合

日本には、使えなくなった縫い針を裁縫の上達を願って供養する習慣があります。一般的には針供養を行っている神社に持ち込むことが多いのですが、針供養は自宅でもできるので、捨てずに残している針があれば処分する前に針供養してもいいでしょう。

ここからは、針供養について詳しく見ていきたいと思います。

針供養とは

針供養とは

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針供養とは、折れた針や曲がった針、錆びた針を供養する行事のことです。おもに淡島神社や淡島神を祀る堂宇を中心にして、全国的に催される風習です。

針供養が始まったのは、江戸時代だといわれています。当時、針仕事は家庭を守る女性にとって大事な仕事のひとつでした。針供養は、そんな女性たちの裁縫の上達と、怪我なく針仕事ができるようにとの願いを込めて行われます。

使えなくなった針は、豆腐やこんにゃくなどに刺して供養します。これには、硬い着物に何度も糸を通してきた針に、最後はやわらかいところで休んで成仏してほしいとの思いが込められているそうです。

今では、家庭で針仕事をする人もめっきり減ったため、針供養を知らない人も多いかもしれません。それでも、おもに服飾に携わっている人の間では脈々と受け継がれている行事なのです。

針供養はいつ行うべき?

針供養はいつ行うべき?

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針供養は、2月8日と12月8日に行います。どちらの日程で行われるかは地域によってさまざまですが、 一般的には東日本では2月8日に、西日本では12月8日に行われることが多いようです。

2月8日は、農作業などの仕事を始める「事始め」であり、12月8日は農作業などの仕事を終えてお正月の準備を始める「事納め」の日でもあります。昔は、両日ともに仕事を休んで、家で静かに過ごす日とされていました。

そのため当時の女性たちは、2月8日と12月8日には針仕事を控えていたようです。そして、これまで使ってきた針に感謝を捧げて供養しようと、事始めあるいは事納めの日に針供養が行われるようになったのです。

自宅で針供養をする方法

自宅で針供養をする方法

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準備するもの

自宅で針供養をする場合は、

●使えなくなった針
●豆腐やこんにゃくなど、やわらかいもの
●半紙(白い紙)

上記の3つを準備しましょう。

自宅で針供養する方法

1.使えなくなった針に感謝の気持ちを込めて、豆腐やこんにゃくなどやわらかいものを刺します。
2.自宅に神棚や仏壇がある場合は、そこに置いて手を合わせ、供養します。
3.供養が終わったら、半紙(白い紙)に包んで処分します。

神社でする針供養

神社でする針供養

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神社によっては、針供養を行っているところもあります。洋裁店や手芸店は、使えなくなった針をまとめて神社に納めに行くそうです。神社では、堂内に設けられた豆腐に針を刺して祈りを捧げます。もちろん、1本だけでも針供養できます。

和歌山県和歌山市加太にある淡島神社は、針供養の神社として有名です。毎年2月頃に、全国から集められた針を供養するそうです。

関東では、淡島神を祀る淡島堂が建立されている浅草寺が有名です。毎年2月8日になると、浅草寺は針仕事に携わる女性を中心として、多くの人でにぎわいます。

針供養をしている近くの神社を探して、ぜひ針への感謝と裁縫の上達を願いましょう。

針の処分方法と、針供養についてご紹介しました。

今では針供養と聞いてもぴんとこない人も多いでしょう。そのため、淡島神社では供養に奉納される針の数も減っているといいます。

針供養は、やさしい心や物を大事にする気持ちが表れている風習です。使えなくなった針を捨てる時は、針へ感謝の気持ちを伝えてから処分してくださいね。