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「カーペットの日」って? 知られざる歴史と、カーペットの豆知識
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「カーペットの日」って? 知られざる歴史と、カーペットの豆知識

日本には、数多くの記念日があります。そのひとつに、「カーペットの日」があることを知っていますか? 今回は、あまり知られていない「カーペットの日」の歴史と、カーペットにまつわる豆知識を紹介します。

  • kawase

11月1日は、カーペットの日

11月1日は、カーペットの日

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日本には、さまざまな記念日があります。母の日、父の日といったメジャーな日のほかに、ふんどしの日、ちくわぶの日といったユニークなものも。そして、毎年11月1日に訪れるのが「カーペットの日」です。

「カーペットの日」は、日本のカーペット生産者が共同で運営する「カーペット協同組合」によって制定されました。同組合が発行した「日本カーペット工業史」によれば、昭和31年に昭和天皇がカーペット工場をご視察されたことを記念し、昭和49年に制定したそう。

以前は記念日に合わせ、電車内の吊り広告などでカーペットのPRを行っていたようですが、近年では特別な活動は行われていないこともあり、記念日としての知名度はさほど高くないようです。

カーペット協同組合では、一般の消費者からも「カーペットの日」をPRするためのアイデアを募っているとのこと。よい案を思いついた人は、ぜひ同協会に提供してみてはいかがでしょうか。

カーペットの豆知識【ペルシャ絨毯と中国段通の違い】

カーペットの豆知識【ペルシャ絨毯と中国段通の違い】

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ペルシャ絨毯

高級カーペットの代名詞的存在である、ペルシャ絨毯。その発祥は古く、現代から3000年前であるとも、4000年前であるともいわれています。

ペルシャ絨毯特有の絢爛豪華な美しさは、もはや日用品を超え、美術品・芸術品の域に達しています。かのマリー・アントワネットや豊臣秀吉も、その美しさに魅せられたという逸話があるほど。今日でもペルシャ絨毯は、洋の東西を問わず多くの人々を魅了し続けています。

そんなペルシャ絨毯には、「薄く織り上げられている」という特徴があります。とくに、糊を使用していない手織りのペルシャ絨毯は通気性も良好。通年心地よく過ごせるうえに、カビやダニも発生しにくいという優れものです。

使われる素材はコットンやウールが主ですが、シルクを使って織られたものも。滑らかな光沢が美しいシルク製のペルシャ絨毯は、壁を彩るタペストリーとしても利用されています。

中国緞通

ペルシャ絨毯と同じく、高級な敷物として知られる中国段通(だんつう)。もともとは、ペルシャ絨毯を織る技法がシルクロードを通って中国へと伝えられたのが始まりであるといわれています。

中国段通の特徴は、その豊かな厚みです。中には、2cm近くもの厚さがあるものも。踏み心地はもちろん、耐久性にも優れており、適切な手入れを行えば50年以上使い続けることも可能だといわれています。

また、「カービング」と呼ばれる浮き彫り加工も、分厚い中国段通ならではの特徴のひとつ。模様の輪郭をごく細く刈り込むことにより、鮮やかなコントラストと、彫刻のような美しい陰影を生み出す技法です。
使われる素材は、ウールやヤクウール、シルクなどです。シルク製の中国段通は、繊細な文様や光沢が美しく、厚みも比較的薄いことから、観賞用として壁に飾るのにも適しています。

カーペットの豆知識【基本的なお手入れ方法】

カーペットの豆知識【基本的なお手入れ方法】

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カーペットを清潔に保つには、日頃のお手入れが大切。どんな敷物にも共通する、基本的なお手入れ方法を紹介します。

日常のお手入れ

できれば毎日、それが難しければ週に1~2度は掃除機をかけ、毛並みの間に入り込んだゴミを取り除きましょう。毛並みに逆らうように掃除機を動かすとしっかりゴミを吸い取ることができますが、高級品の場合は毛並みの方向に沿って行うのがおすすめです。

また、半年に一回程度はカーペットを干し、ダニやカビの発生を防ぎましょう。直射日光に当てると色褪せを起こす原因となるため、風通しのよい場所で陰干ししてください。その際、カーペットの裏側から棒などで軽く叩き、日頃の掃除で取りきれなかったホコリを落とすとよいでしょう。

保管する際は

しばらく使わない敷物を収納する時は、汚れと湿気を取り除いてから丸めて保管します。型崩れを防ぐため、できれば横向きに寝かせて置くといいでしょう。カビや虫害を防ぐには、除湿剤や防虫剤を一緒に収納し、なおかつ定期的に広げて風を通すと効果的です。

カーペットの豆知識【シミがついてしまったら】

カーペットの豆知識【シミがついてしまったら】

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カーペットにシミがついた時は、間をおかずすぐに汚れを取り除くのが鉄則です。基本は乾いた布や水拭きのみで対処し、洗剤は慎重に使いましょう。また、色落ちの原因となるため、漂白剤は使わないでください。
なお、高級な敷物の場合は、専門の業者にクリーニングを依頼する方が無難です。自宅での対処は、表面の汚れをそっと取り除く程度に留めておきましょう。

汚れを落とす手順

1 表面の汚れを取り除きます。液体の場合は乾いた紙や布に移し取り、固形物の場合はやさしくつまみ取ってください。この時、汚れを毛並みに押し付けないよう注意しましょう。
2 濡らして固く絞ったタオルで、ポンポンと叩くように汚れを拭き取ります。汚れを広げないよう、外側から中央に向かって行うのがポイント。汚れがなかなか落ちない場合は、薄めた中性洗剤を含ませたタオルを使いましょう。
3 汚れが落ちたら、自然乾燥させます。洗剤を使った場合は、濡らして絞ったタオルでもう一度叩き、洗剤の成分を取り除いてから乾かしましょう。

カーペットは、3000年もの昔から人々の暮らしに寄り添ってきたといわれています。今年の「カーペットの日」には、悠久の歴史に思いを馳せつつ、愛用の敷物をしっかりとお手入れしてみてはいかがでしょうか。