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冬の始まりを告げる立冬の食べ物とは?
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冬の始まりを告げる立冬の食べ物とは?

11月7日は「鍋の日」です。食品メーカーや団体がつくった記念日ですが、11月は鍋によく合う魚介類や野菜が旬を迎える時期。立冬に行事食はないものの、地域によっては、この時期だけ食べられているものもあり、昔ながらの風習も残っているようです。

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立冬と「鍋の日」の関係とは?

立冬と「鍋の日」の関係とは?

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「立冬」とは、旧暦の二十四節気で使われる季節の一つで、立春、立夏、立秋とともに、「四立(しりゅう)」と
呼ばれ、新しい季節が始まる節目とされています。

二十四節気は、その四立をそれぞれ6等分し、24の季節で表したことから、その名がついたようです。どの季節も太陽の位置によって時期が決まるため、その年によって日にちが異なり、2018年は11月7日が立冬に当たります。

冬といっても、まだ早いような気もしますが、立冬とは、急に寒くなって慌てないよう、冬支度を始める時期になったことを人びとに教え伝える役目を担っているといってもいいでしょう。確かに、暖房を用意したり、風邪を引かないよう気をつけたりと、これからやって来る冬に備えるためにはちょうどいい時期です。

だしやつゆのメーカーとして知られるヤマキが、立冬になることの多い11月7日を「鍋の日」に制定したのも、「いい(11)な(7)べ」と語呂合わせができることと、鍋は寒い季節に好まれる食べ物であることの二つがおもな理由です。

じつは、この日を「鍋の日」としたのはヤマキだけではありません。日本畜産副産物協会も「もつ鍋」の日として、もつ鍋の魅力をアピールしています。身体が温まり、栄養満点の鍋は、寒い冬には欠かせない食べ物といえそうですね。

立冬の時期の旬の食べ物

正月のおせち料理に代表されるように日本には行事食と呼ばれ、昔から食べ継がれてきた食べ物があります。立冬には、とくにそうしたものはありませんが、寒さに負けないためにも栄養価の高いものを摂るように心がけたいものです。

立冬の時期の旬の食べ物

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野菜・キノコ類

白菜、ほうれん草、長ねぎ、春菊、ごぼう、かぶ、さつまいも、さといも、生姜、長いも、しめじ、しいたけ、なめこなど、鍋に必要な食材の多くが旬を迎えます。生姜はもちろん、長ねぎやごぼうも身体を温める食材だけに、寒い時は意識して食べるようにしましょう。

野菜・キノコ類

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魚介類

鮭、ホッケ、カレイ、アンコウ、平目、金目鯛、カジカ、シシャモ、フグ、サバなどのほか、牡蠣もおいしい時期です。国内に出まわっている牡蠣には、「岩牡蠣(イワガキ)」と「真牡蠣(マガキ)」がありますが、立冬の頃が旬となるのは真牡蠣です。岩牡蠣より小ぶりですが、旨みがギュッと詰まったクリーミーな味わいが特徴です。

魚介類

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果物

りんご、柿、梨、みかん、柚子、栗、ぎんなんほか、いろいろな種類のりんごが店頭に並び、みかんをはじめ、かんきつ類も旬を迎えます。栗やぎんなんは、旬を感じさせる料理やお菓子の食材として重宝されています。

食べ物にまつわる風習

山茶花(さざんか)も食べられるって本当?

日本では二十四節気ともうひとつ、七十二候と呼ばれる暦を用い、季節の変化を感じ取ってきました。七十二候では、立冬の11月7日頃の季節を「山茶始開(つばきはじめてひらく)」と表現しています。この「山茶(つばき)」とは、ツバキ科の山茶花(さざんか)のこと。冬の訪れを告げるように咲く花で、まさにこの時期を象徴する植物です。じつは、この山茶花はてんぷらにして食べることができます。味は淡泊であっさりしているそうで、旬の味覚として味わってみるのもいいかもしれません。

関西で「亥の子餅」を食べるのもこの時期

おもに西日本で亥の月の最初の亥の日、亥の刻(夜9時~11時頃)に新穀でつくった「亥の子餅」を食べる亥の子祭りが行われます。子どもをたくさん産む亥=イノシシにあやかって子孫繁栄と無病を願う年中行事で、ちょうど収穫の時期に当たることから、収穫祭として庶民の間に広まったともいわれています。
なお、亥の月は旧暦では10月ですが、新暦が採用されてからは1ヵ月後の11月の最初の亥の日へと変更されました。2018年は11月3日がその日で、毎年、立冬とほぼ同じ時期に行われます。

かぼちゃを食べるのは「立冬」ではなく「冬至」

立冬と聞くと、特別な日のイメージがあって、「かぼちゃを食べる日」と思ってしまいがちですが、かぼちゃを食べるのは、1年でもっとも夜が長いといわれる「冬至」です。2018年の冬至は12月22日。かぼちゃは風邪や脳卒中の予防になることから、厄除としてかぼちゃを食べる習慣がついたようです。

冬の始まりを告げる立冬は11月7日頃。寒くなる季節に備え、栄養価の高いものを食べて、風邪やインフルエンザにも負けない身体をつくりましょう。野菜がたっぷり食べられる鍋をはじめ、旬ならではの栄養豊富な食材をたくさん食べましょう。