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勤労感謝の日の由来とは? 本来は働く人を労う日ではなかった!
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勤労感謝の日の由来とは? 本来は働く人を労う日ではなかった!

勤労感謝の日は、働くお父さんやお母さんを労う日。もちろんそれは間違いではありませんが、本来は五穀の収穫を祝う日だったのです。勤労感謝の日を迎える前に、その由来や歴史に注目してみましょう。

  • 創文舎 hiderio888

勤労感謝の日の由来

勤労感謝の日の由来

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11月23日は「勤労感謝の日」です。

わが国の「国民の祝日に関する法律」によると、勤労感謝の日は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう」と定められています。私たちは子どもの頃から、その日は「働いている人に感謝を伝える日」だと、親や先生に教わってきました。

勤労感謝の日は、1948年に制定された祝日ですが、それまでは五穀豊穣の収穫を祝い、感謝する「新嘗祭(にいなめさい)」の日として、人々の間に広まり定着していたのです。

新嘗祭の起源は、じつに、飛鳥時代にまで遡り、かつては旧暦の11月の2回目の卯の日われていました。明治に入って暦が新暦に変更になった時、そのままでは新嘗祭は1月の行事となってしまうため、旧暦の時と同様に11月の2回目の卯の日に行うことになったのです。新暦に入って初めての新嘗祭が明治6年11月23日だったため、それ以降、毎年その日が新嘗祭の日となりました。

では、なぜ新嘗祭の日が、勤労感謝の日として制定されることになったのでしょうか?

由来とともにある歴史的背景

由来とともにある歴史的背景

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じつは、それには日本の敗戦が深く関係しています。

1945年に太平洋戦争で日本が敗戦国となった後、GHQによって占領統治が行われるようになります。その政策の一環として、日本政府は新嘗祭に変わる祝日を制定することになったのです。

その時、制定されたのが勤労感謝の日でした。以来、11月23日に新嘗祭が行われていたことは人々の記憶から消えていき、その日は働く人を労う日として認識されていったのです。

勤労感謝の日がハッピーマンデーにならない理由

勤労感謝の日がハッピーマンデーにならない理由

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近年、祝日を月曜日に移動させることで、3日以上の連休にするハッピーマンデーという制度が導入されています。しかし、勤労感謝の日はハッピーマンデーが適用されません。

これは、ハッピーマンデーが適用されている祝日に勤労感謝の日が含まれていないからです。現在ハッピーマンデーが適用され、固定日から月曜日へと移ることになったのは以下の4つの祝日です。

●成人の日(1月15日から1月第2月曜日へ移動)
●海の日(7月20日から7月第3月曜日へ移動)
●敬老の日(9月15日から9月第3月曜日へ移動)
●体育の日(10月10日から10月第2月曜日へ移動)

ちなみに、これらの祝日にハッピーマンデー制度が適用された理由、またこれら以外が選ばれなかった理由については明らかにされていません。

また、日本政府が掲げた秋の大型連休構想により、勤労感謝の日を移動させる案が提示されたことがありました。しかし、皇室神事である新嘗祭の日を移動させることに多くの反対意見が出て、立ち消えになった経緯があります。

それ以来、勤労感謝の日を移動させる提案はなされていません。

今でも新嘗祭は行われている

今でも新嘗祭は行われている

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祭日としての新嘗祭は廃止されましたが、新嘗祭自体は宮中をはじめ、伊勢神宮や明治神宮、出雲大社のほか、全国各地の神社で、今も11月23日に開催されています。

11月23日は、天皇陛下だけでなく、日本国民が神を祀り、秋の収穫を祝うとともに、次の豊作を願う儀式として、2000年近くも続いてきた、とても大切な日であるということを覚えておきましょう。

昔は働く人を労う日ではなかったけど・・・

昔は働く人を労う日ではなかったけど・・・

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これまで説明してきた通り、勤労感謝の日は元々働く人を労う日ではありませんでした。

しかし、現在では働く国民に対して互いに感謝し、いつも家族のために働いてくれている両親を労う日として定着しており、それはそれでとても大切なことです。

身近な相手に、日頃の感謝の気持ちを伝えることができる日でもあるので、手紙やプレゼントなどでその気持ちを表してみるのもいいでしょう。

11月23日は、昔は収穫を神に感謝するための祭日、現在では働いている人を労い、生産を祝う祝日です。二つの意味を持つこの日は、旬の味覚を楽しみながら、日頃の疲れを癒やす日としてゆっくりの休むのもいいかもしれませんね。