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お気に入りを持ち歩く時代へ。「買い物袋」の新常識
出典 : OLEKSANDR SHEVCHENKO/Shutterstock.com

お気に入りを持ち歩く時代へ。「買い物袋」の新常識

スーパーなどでの買い物に欠かせない、買い物袋。かつては使い捨てが主流でしたが、次第に自分専用のものを持ち歩く時代へと変化しています。今回は、使い捨て買い物袋に潜むリスクと、マイバッグ持参のメリットについて見てみましょう。

  • kawase

使い捨て買い物袋の有料化が進んでいる

使い捨て買い物袋の有料化が進んでいる

BonNontawat/Shutterstock.com

2018年10月19日、環境省は「使い捨て買い物袋の有料化を義務付ける」という方針を示し、プラスチック業界団体や経団連との議論を開始しました。
環境省の目指すところは、増え続けるプラスチックごみの削減です。買い物袋の有料化をはじめとしたごみ削減への取り組みを続けることで、2030年までに、プラスチックごみの排出量を25%削減する ことを目標にしているそう。

すでに、スーパー等の各事業者には、使い捨て買い物袋の排出をできるだけ抑制することが求められていますが、これはあくまでも「推奨」。実際に何らかの対策を行うかどうかの判断は、それぞれの事業者に委ねられていました。しかし、今後の議論次第では、使い捨て買い物袋の一律有料化が義務付けられる可能性もあります。

なぜ、買い物袋を使い捨てしてはいけないのか

なぜ、買い物袋を使い捨てしてはいけないのか

Rich Carey/Shutterstock.com

使い捨て買い物袋をはじめとするプラスチックごみの増加は、世界中で問題視されています。その理由は、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しているため。
流木などとは異なり、プラスチックは自然に分解されることがありません。劣化して粉々になったプラスチックごみの破片、通称「マイクロプラスチック」は、回収する術もないまま延々と海を漂い続けるのです。

最近の研究では、このマイクロプラスチックを、海にいるプランクトンがエサと間違えて食べている という事実が明らかになりました。生態ピラミッドの底辺を担うプランクトンがプラスチックごみを誤食することで、海の生態系全体に影響が及ぶことが懸念されています。

また、大きなプラスチックごみをクジラやウミガメ・アザラシといった生き物が誤って口にすると、内蔵を損傷し、死に至ることもあります。実際に、日本でも、海岸に打ち上げられたクジラの赤ちゃんの遺骸からプラスチックごみが見つかるという事例がありました。

きちんと分別しても、海洋汚染は続く

プラスチックごみによって海が汚染される原因は、ポイ捨てだけに限りません。
東京農工大学教授の高田秀重さん は、「リサイクルは万能ではない。たとえば、リサイクルしたプラスチックからできた園芸用品が野外で使われれば、やがて削れて雨に流され、マイクロプラスチックとなる。プラスチックごみの量を減らすことが一番大切だ」と指摘しています。

もっとも身近なプラスチックごみのひとつである使い捨て買い物袋は、マイバッグを持参するだけでカンタンに減らすことができます。これ以上の汚染拡大を防ぐためにも、一人ひとりが少しずつ意識を変えていく必要があるといえるでしょう。

買い物袋を持参するメリット

買い物袋を持参するメリット

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買い物袋の持参には、環境保護以外にもたくさんのメリットがあります。

●お金がかからない
まだ義務化には至っていないものの、レジ袋を有料販売する店は確実に増えています。袋代自体は数円程度のことが多いものの、買い物袋を持参した人のみを対象に割引サービスを行っている店も。

●おしゃれで可愛い
無機質なポリ袋に比べ、布製の買い物袋はファッション性に優れています。柄やサイズも豊富なので、自分の好みに合うものが見つかるでしょう。

●破れにくい
角の尖った箱などをポリ袋に入れると、持ち歩いている最中に破れてしまうことも。丈夫な布製の買い物袋なら、破れる心配はほとんどありません。

●袋詰めが楽になる
布製買い物袋の中でも、とくに機能的なのが、スーパーのかごにぴったりとフィットする「レジかごバッグ」です。精算時にあらかじめ空のかごにセットしておけば、レジを通すと同時に袋詰めが完了。買い物を、より素早く終わらせることができます。

おしゃれな布で、買い物袋を手作りしよう

おしゃれな布で、買い物袋を手作りしよう

Dragon Images/Shutterstock.com

マチのないシンプルな形状の買い物袋なら、カンタンに手作りすることができます。好きな布を使ったオリジナルの買い物袋なら、日々のショッピングを楽しいものにしてくれそうです。
気に入った柄の布を購入して作るのはもちろん、着なくなったTシャツなどの古着を再利用するのも良い方法です。

手作りキットを利用するのも◎

裁縫にあまり慣れていない人は、必要な材料や型紙がそろった手作りキットを買って作るという方法もあります。中でも、おすすめなのが、生地にアルミが蒸着された「保冷エコバッグ」の手作りキットです。保冷機能のついた手作り買い物袋なら、肉や魚の鮮度を保ちつつ持ち帰ることができますね。

使い捨ての買い物袋は確かに便利な存在ですが、地球環境を守ることの大切さとは比べるべくもありません。まずは、お気に入りの買い物袋をひとつ用意して、バッグに常備することから始めてみませんか。