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寒い季節の縁起物。「大寒」と「たまご」の関係
出典 : Kars/Shutterstock.com

寒い季節の縁起物。「大寒」と「たまご」の関係

「大寒の時期には、たまごを食べるとよい」「大寒のたまごは、縁起がよい」。こんな話を聞いたことはありませんか? 今回は、縁起がよいとされる理由や、実際にたまごを食べることで得られるメリットについて解説します。

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そもそも、「大寒」ってなに?

そもそも、「大寒」ってなに?

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大寒(だいかん)は、季節を表す言葉のひとつ。太陽の動きをもとに一年を二十四等分した暦「二十四節気」の中で使われる言葉で、「一年でもっとも寒い時期」という意味を持ちます。
大寒が訪れるのは、二十四節気の終わりである二十四番目。現代の暦に当てはめると、1月21日前後です。

武道や仏門の世界では、古くから大寒の時期に、寒中水泳や滝行といった心身を鍛えるための修行が行われてきました。厳しい寒さに耐え、自らを追い込みながら鍛錬を成し遂げることで、強靱かつ汚れのない精神を手に入れようという考えです。

また、大寒は、酒やみそを仕込むのに適した時期であるとも伝えられてきました。その理由は、水の清潔さ。大寒の時期の冷たい水には雑菌が繁殖しにくいため、食品を上手く醸成することができるのです。
さらに、この時期に手仕込みした酒やみそは、低い気温のおかげで発酵のスピードが抑えられ、味わい深くまろやかに仕上がるとのこと。温度管理の技術が発達した現代でも、こうした「寒仕込み」の食品は珍重されています。

「寒たまご」「大寒たまご」とは

「寒たまご」「大寒たまご」とは

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寒たまご

大寒のひとつ前の節気である「小寒」から、大寒の次に訪れる「立春」の前日までの一か月間を、寒の内(かんのうち)と呼びます。現代の暦でいえば、1月5日頃から2月3日頃までが目安です。そして、この「寒の内」の時期に産まれたたまごのことを、「寒たまご」といいます。

この時期には、寒さにより鶏の産卵数が減ります。たまごの総数が減ると、相対的にたまごひとつあたりの栄養は増えることに。つまり、寒の内に産まれたたまごは、他の時期のものに比べ、濃厚かつ滋養に富んだ良質なたまごであるというわけです。
そのため、古来より寒たまごは、「食べるとその後の一年間を健康に暮らせる縁起物」として、人々の間で珍重されてきました。

大寒たまご

寒たまごの中でも、「大寒」の時期に産まれたたまごは、とくに縁起がよいとされています。その理由を探るため、古代中国の暦「七十二候」を紐解いてみましょう。

七十二候では、大寒の後半にあたる1月30日~2月3日頃のことを「鶏始乳」と表します。読み方は、「にわとりはじめてとやにつく」。鶏がたまごを産み、暖め始める時期という意味です。
養鶏技術がまだない時代、たまごは春から初夏にかけて訪れる鶏の産卵期にしか入手できない貴重なものでした。そのため、鶏始乳の時期に産まれたたまごは、春の訪れや生命力を想起させる縁起のよい品として大切にされてきたのです。

現代日本での大寒たまごは、健康運や金運が上がる縁起物として知られています。実際によいことが起こるかどうかは定かではありませんが、春の気配を感じながらおいしいたまごを食べることで、いつもとは少し違う贅沢な気分を味わうことができるのではないでしょうか。

寒たまごや大寒たまごを入手する方法

寒たまごや大寒たまごを入手する方法

Olexandr Panchenko/Shutterstock.com

スーパーなどの身近なお店で売られているたまごには、賞味期限の記載はあっても、産卵日までは載っていないことがほとんどです。寒たまごや大寒たまごを手に入れるには、養鶏農家に直接かけあうか、信頼のおけるネット通販を利用する方が確実かもしれません。

寒たまごや大寒たまごを扱うネットショップでは、生卵はもちろん、これらのたまごを使って作られたお菓子なども売られています。自宅用としてはもちろん、冬ならではの縁起のよい贈り物としても人気を博している様子です。

縁起がいいだけじゃない! たまごを食べるメリット

縁起がいいだけじゃない! たまごを食べるメリット

Josep Suria/Shutterstock.com

寒たまご・大寒たまごに限らず、たまごはとても栄養豊富な食品。ビタミンCや食物繊維以外、ほぼすべての栄養素を網羅していることから、「完全栄養食」とも呼ばれているほどです。

とくに注目すべきは、人間にとって欠かせない栄養である「アミノ酸」の豊富さです。筋肉や臓器、肌、髪など、人の体を作るために必要な栄養がタンパク質。そして、そのタンパク質を構成している物質こそがアミノ酸です。
また、アミノ酸は、体の中で合成可能な「非必須アミノ酸」11種と、体内で合成できない「必須アミノ酸」9種の二つに分かれます。そして、たまごは、食品から摂取することが必要な「必須アミノ酸」の9種すべてを、ひじょうにバランスよく含んでいるのです。

そのほかにも、たまごには、脳の活性化に効果的といわれる「コリン」、抗酸化作用を持つ「ルテイン」など、体にとってうれしい栄養がいっぱい。大寒の時期はもちろん、一年を通して積極的に食べたい食品です。

縁起がよいうえに、体によい栄養を豊富に含む大寒たまごは、冬にぴったりの食べ物だといえますね。次の「大寒」には、一年間の健康と幸運を祈願しつつ、おいしいたまご料理を楽しんでみませんか。