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あなたの家は、できていますか? 正しい「テーブル拭き」の方法
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あなたの家は、できていますか? 正しい「テーブル拭き」の方法

毎日何気なく行っている家事のひとつ、テーブル拭き。拭く作業自体はそう難しいものではありませんが、誤った方法で行うと思わぬリスクを招くこともあるのです。

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間違ったテーブル拭きが、食中毒の原因に!?

間違ったテーブル拭きが、食中毒の原因に!?

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テーブル(食卓)を拭く作業は、一日に何度も行う基本的な家事のひとつです。だれでもカンタンに行えるシンプルな作業ですが、油断は禁物。誤った方法で行うと、きれいになるどころかむしろ雑菌が繁殖し、テーブルが汚染されてしまう可能性があるのです。

テーブルの汚染が引き起こす健康被害の例として、食中毒が挙げられます。この食中毒に対し、とくに注意したいのが、小さな子どもや高齢者のいる家庭です。
幼い子どもや高齢者は、食事をこぼしてしまうこともしばしば。床に落とした食べ物は処分するとしても、「テーブルにこぼした程度ならそのまま拾って食べる」という家庭も多いでしょう。しかし、雑菌が繁殖したテーブルにこぼした食べ物を拾って口にすると、菌が体内に取り込まれ、食中毒を起こす可能性があります。

食中毒の症状は原因となる菌によってさまざまですが、感染したのが健康な大人であれば比較的軽症で済むこともあります。一方、菌に対する抵抗力の弱い子どもや高齢者が食中毒を起こした場合、命に関わる重篤な症状に発展することも。
食中毒のおもな原因は、テーブルというよりも食材そのものや調理器具の汚染です。とはいえ、汚染されたテーブルが、死亡の可能性を含む重大なリスクをはらんでいることは事実。「テーブル拭き」は、けっして軽視できない重要な家事のひとつであるといえるでしょう。

では、具体的にどのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。次の項目からは、「誤ったテーブル拭き」の中でもとくに避けたい事例と、テーブルを本当にきれいにするための正しい方法について解説します。

「水洗いだけ」のテーブル拭きはリスク大

「水洗いだけ」のテーブル拭きはリスク大

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テーブルを拭く際、必ず避けたいのが「一度テーブルを拭いた布巾を水で洗って乾かし、また濡らして使う」行為です。
雑菌は、水分と栄養を含んだ環境が大好き。食べこぼしを拭き取った後の濡れ布巾は、まさに菌にとって格好の住処です。そして、使用後の布巾を水で洗っただけでは、菌の繁殖の原因となる油分などをしっかり落としきることができません。

雑菌やカビについての調査・研究を行っている「衛生微生物研究センター」は、2012年に13の一般家庭から水洗い後の台布巾を回収し、その汚染度を調査 しました。 その結果、なんとすべての布巾から雑菌が大量に検出されたとのこと。そのうえ、8割の布巾は、10cm四方あたり1000万個を超える数の雑菌で汚染されていたというから驚きです。
さらに、これらの布巾を使って実際にテーブルを拭き、汚染状況を調査したところ、7割ものテーブルが「拭く前よりも雑菌が増えている」という結果に。使った後、水洗いしただけの布巾で再びテーブルを拭くと、きれいになるどころか余計にテーブルを汚してしまうことが分かります。

正しいテーブル拭きの方法

正しいテーブル拭きの方法

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アルコール除菌スプレー&ペーパータオルで徹底除菌

もっともカンタンなのが、市販のアルコール除菌スプレーを使う方法です。衛生微生物研究センター所長の李憲俊さんによれば、「アルコール濃度が70~80%の製品なら、10秒程度で菌を死滅させられる」とのこと 。テーブルを衛生的に保つための方法として、強く推奨しています。
スプレー後の拭き取りには、ペーパータオルを使うとさらに確実性が高まります。使い捨てのペーパータオルなら、台布巾とは異なり「すでに雑菌に汚染されている」という心配がないためです。

布巾を使う場合は、管理を適切に

ペーパータオルではなく、布巾を使ってテーブルを拭く場合は、衛生管理を適切に行うことが大切です。次のようなポイントを押さえ、布巾を常に清潔に保ちましょう。

●一度使った布巾は、再使用せず洗濯する
●できれば、布巾のみで洗濯を行う。とくに、汚れのひどい洗濯物と一緒に洗わないよう注意する
●洗濯後は、天日干しか乾燥機ですみやかに乾燥させる

とりわけ重要なのが、洗った後に素早くしっかりと乾かすこと。濡れた状態のまま長時間放置すると、再び菌が繁殖してしまいます。
すぐに乾かすのが難しい場合は、洗った後の布巾を電子レンジで加熱するという方法も。熱によって菌を殺すことができるうえ、乾きも早くなって一石二鳥です。素手では触れない程度の熱さになるまで、しっかりと加熱しましょう。

このように、正しく洗って乾かした清潔な布巾なら、食卓を汚染する心配はありません。アルコールスプレーと併用し、すでにテーブルに潜んでいる菌もしっかりと退治しましょう。

テーブル拭きの注意点

テーブル拭きの注意点

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テーブルを本当にきれいに拭くには、アルコールによる除菌が有効です。しかし、テーブルの素材が「天然木」の場合、アルコール除菌スプレーを使うと変色してしまうことも。
とくに、オイル塗装が施されたテーブルには、除菌スプレーを使用しない方がよいでしょう。アルコールによって塗装が融解し、テーブル本来の風合いを大きく損ねてしまう可能性があるためです。

天然木・オイル塗装のテーブルのお手入れは、乾いた布で行うのが基本です。しかし、ただ乾拭きするだけでは、衛生面で不安が残るのも事実。テーブルを傷めずに清潔さを確保するには、テーブルクロスやマットを敷くのが得策です。

とくにおすすめなのが、アクリル製の透明なテーブルマットを敷くこと。アクリルマットなら、下に透ける木の風合いを楽しみつつ、アルコールを使ってしっかり除菌することが可能。ガラスとは異なり割れる心配もないため、安全性の面でも優れています。

テーブルは、家族の健康に直結する大切な場所。正しい方法で汚れを拭き取り、安心して食事の時間を楽しみましょう。