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ポカポカが長続き! 子どもを湯冷めさせないためのポイント
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ポカポカが長続き! 子どもを湯冷めさせないためのポイント

徐々に寒くなるにつれ、お風呂が恋しくなるシーズンが到来します。そして、寒い季節の入浴で注意したいのが子どもの湯冷め。「湯冷めの防ぎ方を知りたい」「風邪との関係は?」そんな、気になる疑問に答えます。

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そもそも、子どもの「湯冷め」はなぜ起こるのか

そもそも、子どもの「湯冷め」はなぜ起こるのか

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お風呂上がりの体温が急激に下がり、体調に悪影響を与えるのが「湯冷め」。湯冷めはおもに、浴室内外の温度差や、気化熱による過剰な冷えによって引き起こされます。

人間の体には、体温を36℃前後に保つための「恒常性維持機能」というシステムが備わっています。暑い夏には汗をかき、寒い冬には体が震えるといった現象は、この機能によるものです。
40℃前後の温かいお湯に浸かっている入浴中、人間の体は血管を広げて汗を出し、熱を発散させることで体温を保とうとします。この「熱放出モード」のまま寒い部屋に移動すると、体そのものの放熱と低い気温の相乗効果により、必要以上のスピードで体温が奪われ、冷えてしまうことに。また、体に水分が残っていた場合や、汗をかいたまま放置した場合も同様に、湯冷めを起こしやすくなります。

湯冷めをすると、「風邪を引きやすくなる」「眠りの質を下げる」など、体にさまざまな悪影響を与える可能性があります。気温が下がる秋から春先にかけての季節は、家族全員でしっかり湯冷め対策を行いましょう。

子どもの湯冷めを防ぐポイント

子どもの湯冷めを防ぐポイント

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子どもが入浴後に湯冷めするのを防ぐには、次のような方法があります。
1 入浴剤を使用する
2 体や髪をしっかり拭き、早く乾かす
3 布団に入るのは、体温が少し下がってから
4 水分補給は、常温以上の飲み物で

もっともカンタンな湯冷め対策のひとつが、入浴剤を使うことです。硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムといった有効成分が配合された入浴剤を使うことで、体表からの熱放出を穏やかにし、湯冷めを予防する効果が期待できます。
また、気化熱による冷えを防ぐため、水分をしっかりと拭き取ることも大切です。より温かい浴室内で体を拭き、脱衣所に出たらすみやかに服を着せるようにするとさらに効果的。
大きな血管が通っている首もとを冷やさないよう、髪をきちんと乾かすことも忘れずに。子どもがドライヤーを嫌がる場合は、「タオルドライを念入りに行い、風を当てる時間を短縮する」「お気に入りのおもちゃを手渡し、熱中している隙に乾かす」といった工夫を取り入れましょう。

なお、「体を冷やしたくないから」といって、お風呂から上がってすぐに布団に入れるのは逆効果です。体を暖めすぎることで寝汗をかき、むしろ体を冷やしてしまう可能性が。ほてりや汗が引くまでの間は、厚着をしたり、布団の中に潜ったりせずに過ごすよう仕向けてください。
そして、冷たい飲み物もできれば避けた方が無難。せっかく温まった体を冷やさないよう、水分補給は常温の水や麦茶などで行うとよいでしょう。

お風呂上がりに、「ゆったり時間」を設けよう

子どもの体を拭いたら、吸湿性のよい綿のシャツなどを着せます。その後、水分を補給しつつ暖かい部屋で30分~1時間ほど静かに過ごし、体温が自然に下がるのを待ってから寝かしつけましょう。汗をかいた場合は、その都度着替えさせます。
この時、部屋の照明を少し暗めにしておくと、布団に入った後の寝つきを妨げません。強い光や大きな音を発する物の使用も避け、なるべくゆったりとした時間を過ごすよう心掛けてください。具体的には、絵本の読み聞かせや、今日一日の出来事の振り返りなどを行うのがおすすめです。

このように、親子でコミュニケーションを取りながら穏やかに過ごすことで、体温が下がるとともに子どもの心も落ち着き、スムーズな入眠を促す効果が期待できます。

湯冷めと風邪の関係

湯冷めと風邪の関係

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風邪の原因は、あくまでもウィルス。湯冷めして体が冷えたからといって、100%風邪を引くわけではありません。
では、なぜ昔から「湯冷めをすると風邪を引く」といわれているのでしょうか。その答えは、「体温」と「免疫」の関係について考えると分かります。

「免疫」とは、体外から侵入する細菌・ウィルスといった病原体と戦うための、体の防衛システムのこと。ウィルスに接触した際に病気を発症するかしないか、発症した場合にひどくなるか・ならないかは、その人が持つ免疫力の強さにかかっているといっても過言ではありません。
そして、アメリカのイェール大学で行われた研究で は、「体温が下がると、風邪のおもな原因であるライノウイルスに対する免疫力が弱まる」ということが明らかになっています。つまり、湯冷めをして体を冷やすと、ウィルスを撃退する力が弱まり、発熱やのどの痛みといった辛い症状を起こしやすくなるというわけです。

イェール大学の研究のように、体温低下と免疫力の関係を具体的に証明した文献は、あまり多くありません。そのため、専門家の中には「体温が低いと免疫力が低下するという説は、科学的根拠に乏しい」という意見を掲げている人も。
しかし、湯冷めや冷えが体に何のメリットももたらさないことは確かです。また、温まった体でしっかりと睡眠を取ることは、日中に消耗した体力を回復し、次の一日を元気に過ごすことにもつながるはず。結論としては、やはり「湯冷め対策は、風邪の予防に効果的である」といえるでしょう。

大人ひとりで乳児をお風呂に入れるコツ

大人ひとりで乳児をお風呂に入れるコツ

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まだお座り・立っちができない赤ちゃんと一緒に入浴する場合、浴室内で体をきちんと拭いてから脱衣所に出るのは困難です。しかし、バタバタと動く赤ちゃんの体をきちんと拭くのは時間がかかるもの。子どものケアに気を取られて自分の体を拭くのが後回しになり、湯冷めしてしまった経験のあるママやパパもいることでしょう。

そこで、おすすめしたいのが、脱衣所に大判のバスタオルを敷いたバウンサー(ベビー用チェア)や長座布団を用意し、お風呂上がりに赤ちゃんを素早くタオルで包むためのスペースとして活用する方法です。保湿クリームや綿棒といったケア用品も近くに並べておき、湯上がりに必要なお手入れを一気に済ませられる態勢を整えましょう。

また、子どものケアの最中に親が湯冷めするのを防ぐには、湯上がりの濡れた体でもさっと羽織れるバスローブがあると便利です。髪の長い人は、吸水性能の高いマイクロファイバータオルも導入し、髪を包んでおくとさらに◎。子どものお世話をしている間にタオルが髪の水分を吸い取ってくれるため、ドライヤーの時間を短縮することができます。

寒い季節に入るお風呂は、体だけでなく心までもホッと温めてくれます。適切な湯冷め対策で体を冷えから守りつつ、子どもと一緒に心地よいリラックスタイムを過ごしてください。