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一年の厄を払おう! 小正月の過ごし方
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一年の厄を払おう! 小正月の過ごし方

現代の暮らしではあまり馴染みのない「小正月」ですが、日本では昔から“一年の厄を払う大切な日”とされてきました。家族の健康と幸せを願うこの伝統的な行事を、今一度見つめ直してみませんか?

  • 渡辺

小正月っていつ? その由来は?

小正月っていつ? その由来は?

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小正月については、毎年なんとなく耳にはするものの、実際に行事に参加する機会はほとんどありませんよね。でも、この小正月というのは、日本人が昔から大切にしてきた特別な日なのです。

小正月は、1月15日。これは旧暦の正月であり、明治5年に新暦が採用されるまでは、この日が新年の始まりとされていました。旧暦では月の満ち欠けが一ヵ月の基準となっており、15日はちょうど満月の日にあたります。

新年最初の満月の日、というのはやはり日本人にとって特別なもので、新暦となってからも一般庶民のあいだで受け継がれ、やがて、1月1日から7日までは「大正月」、1月15日は「小正月」と呼ばれるようになりました。

<小正月の主な行事>
●豊作祈願
●吉凶占い
●悪霊払い

小正月のイベント、「どんと焼き」で厄払い

小正月のイベント、「どんと焼き」で厄払い

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今でも小正月に全国で行われている火の祭りで、地域によって「どんと祭り」「道祖神祭り」「三九郎焼き」「左義長」などと呼ばれています。大正月に飾っていた門松やしめ飾り、書き初めや前年のお札などを、神社や田んぼで盛大にお焚き上げする行事です。

お焚き上げの際に出る煙に乗って、大正月にやってきた年神様が天上へ帰っていくといわれており、その火にあたると穢(けが)れが清められ、竹の弾ける音が災いを遠ざけるとされています。また、その火で餅や団子を焼いて食べると一年を健康に過ごせ、燃え尽きた灰を持ち帰り自宅のまわりに撒けば、病を取り除くことができるという言い伝えもあります。

日本全国でさまざまな呼び名がありますが、行事の内容はほぼ同じ。意外に身近な場所で行われていることも多いので、ぜひ地域の情報をチェックしてみましょう。処分の仕方に困っていたしめ飾りやお守りも、きちんとお焚き上げしてもらえば、縁起の良い新年を迎えられますよ。

小正月のごちそう、「小豆粥」で厄払い

小正月のごちそう、「小豆粥」で厄払い

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小正月には、小豆粥を食べる習慣があります。小豆の朱色には邪気を払う力があるとされ、食べることで一年間の無病息災を願うという意味が込められています。また、かつては小豆粥の炊き上がりによって、その年の吉凶を占う神事も各地で行われていました。

小豆粥の作り方

材料(4人分)

●米・・・1合
●小豆・・・50g
●塩・・・小さじ1

作り方

1 小豆はサッと洗って鍋に入れ、たっぷりの水を加えて強火にかける。沸騰したらざるにあけ、水洗いして渋みを除く。
2 小豆を鍋に戻し、水3カップを加えて強火にかける。煮立ったら弱火にし、時々かき混ぜながら50~60分煮る。粗熱を取り、小豆とゆで汁を分ける。
3 2の小豆と研いだ米を土鍋に入れ、2のゆで汁と水を合わせて6カップ入れる。
4 しっかり蓋をして強火にかけ、沸騰したら蓋を少しずらして弱火にする。アクを取りながら30~40分炊き、塩で味を調えて、完成。

各地に残る、小正月の伝統行事

各地に残る、小正月の伝統行事

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どんと焼きや小豆粥のほかにも、全国各地にはさまざまな小正月の行事が残されています。有名なものも多く、改めて、小正月が日本人にとっていかに大切な日であったかを感じさせられます。次の小正月にはちょっと遠出をして、各地の小正月の行事を見物してみませんか?

餅花

丸めた餅や団子を柳の枝に刺して作物の豊かな実りを表現したもので、神棚やその近くに飾り、作物の豊作を祈念します。長野県では“粟穂稗穂(あわぼひえぼ)”、鹿児島県奄美大島では“生り餅(なりむち)”などと呼ばれ、全国各地に残る小正月の伝統行事です。

なまはげ

今では大晦日の晩にやってくる秋田の“なまはげ”も、もとは小正月の満月の晩にやってくる異形の神でした。鹿児島県甑島の“としどん”などもよく似た小正月の悪霊払いの行事です。お酒やごちそうを供し、手厚くもてなしたうえで送り出すと、災厄が払われるとされています。

田遊び

その年の五穀豊穣と子孫繁栄を祈願し、神に奉納する小正月の伝統行事。東京都板橋区では、「徳丸北野神社田遊び」と「赤塚諏訪神社田遊び」が、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

小正月は、だれもが身近とはいえない行事になりましたが、日本全国さまざまな地域で大切に受け継がれています。一年の厄を払うため、そして、正月を締めくくる行事として、ぜひ一度参加してみませんか?