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西日本ではポピュラーな祭り。「十日戎」っていったい何なの?
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西日本ではポピュラーな祭り。「十日戎」っていったい何なの?

正月を過ぎたころ、西日本では「十日戎」というお祭りがあります。しかし、文字は見たことはあってもよく知らないという人も多いはず。そこで、その十日戎の読み方からどんなお祭りかまで、詳しく紹介していきます。

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十日戎って何?

十日戎って何?

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十日戎は「とおかえびす」と読み、西日本の正月行事として定着しているお祭りで、地元では「えべっさん」と呼ばれ親しまれています。毎年1月10日に行われる行事ですが、1月10日を挟んだ3日間にわたって開催されるのが一般的です。

どんなお祭りかというと、七福神でおなじみの恵比寿様をお参りし、商売繁昌や家運隆昌を祈願するもの。とくに、商いをしている人やビジネスマンが多く参拝します。お祭りが終わった後、十日戎に欠かせない福笹を買って帰り、それを事務所や店舗などに飾ると、恵比寿様の「ご神徳」、いわゆるご加護があるといわれています。

十日戎の由来

十日戎の由来

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十日戎の由来には諸説があり、はっきりとしたことはわかっていません。いくつか例を挙げると、兵庫県の西宮神社では、かつて行われていた御狩神事(みかがりしんじ)という行事が発展して十日戎が誕生したといわれているほか、京都のゑびす神社では恵比寿様の誕生日が1月10日だったことにあやかって十日戎が始まったとされています。

由来はともかく、西日本各地で行われている十日戎は、いずれも商売繁昌や家運隆昌を祈願するものとして人びとの間に広く浸透しています。

十日戎が開催される場所とは?

十日戎が開催される場所とは?

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十日戎は西日本のさまざまな神社で行われています。兵庫県西宮市の西宮神社、大阪市の今宮戎神社、京都市の京都ゑびす神社で行われる十日戎は、「日本三大戎」と呼ばれ、毎年多くの参拝客でにぎわっています。ちなみに、大阪では京都ゑびす神社ではなく、大阪市の堀川戎神社が三大戎の一つだと主張する人もいるようです。

十日戎と聞いてもピンとこない人は、全国にあるゑびす神社の総本山・西宮神社の「開門神事福男選び」と聞けば、思い出す人も多いのではないでしょうか? 朝6時の開門と同時に本殿へと走り、一番先にたどり着いた人が副男になるというこの催しは、毎年ニュースで報道されるほど有名です。

そもそも恵比寿様ってどんな神様なの?

そもそも恵比寿様ってどんな神様なの?

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十日戎の主役といってもいい神様が恵比寿様です。七福神の中で唯一日本が由来となる神様で、右手に釣り竿、左手に鯛を抱えている姿は有名です。その姿からわかるように、もともとは漁業の神様(海神)として知られていました。それがいつしか商売繁昌の福の神として祀られるようになり、現在に至っています。

恵比寿様を祀る神社として全国的に知られる大阪の今宮戎神社も、もともとは京都の八坂神社で祀られていた恵比寿様を、八坂神社の氏子が移り住んだ今宮で祀ったことが始まりとされています。そうした縁から、八坂神社と今宮戎神社は今もお互いに奉納しあう間柄です。

十日戎の縁起物

十日戎の縁起物

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十日戎の縁起物といえば「福笹」です。なぜ笹なのかといういと、竹の性質にその理由があるようです。

竹は伸びるスピードがとても速い植物で、昔から生命力や成長の象徴であると捉えられてきました。商売が繁昌したり、人びとが幸せになる力を、竹の性質になぞらえたことが、笹を使うようになった理由といわれています。

福笹を販売したり、配る際の掛け声として知られる「商売繁昌、笹持ってこい」は、「笹を持ってくれば商売を繁昌させる」という意味と、「商売が繁昌したら笹を持ってまた来なさい」という二つの意味があります。そこには、「できるだけ多くの人に幸せを与えよう」「来年もまたおいでね」というメッセージが込められているのです。

十日戎は西日本に住む人にとって、昔からなじみの深い行事です。1月10日に関西を旅する予定のある人は、一度お祭りが開催される神社を訪ねてみませんか? 人の活気やにぎわいを肌で感じ、感動すること間違いなしです。