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勉強ギライになるリスクも? 大人気「リビング学習」の注意点とは
出典 : Africa Studio/Shutterstock.com

勉強ギライになるリスクも? 大人気「リビング学習」の注意点とは

「成績が上がる」といわれ、多くの家庭に定着している「リビング学習」。しかし、家族が集うリビングで毎日勉強をする生活には、思わぬ落とし穴があることも。リビング学習のメリット・デメリットについて、今一度確認してみましょう。

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リビング学習のメリットあれこれ

リビング学習のメリットあれこれ

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テレビや雑誌などのメディアでしばしば取り上げられ、高い知名度を誇る「リビング学習」。たとえば、ベネッセコーポレーションが2015年に行った「小中学生の学びに関する実態調査」 では、小学生の実に84%が「学校以外でもっともよく勉強する場所は、自宅のリビング」と答えています。
今や、家庭学習の定番ともいえる地位を獲得したリビング学習。その利点としては、おもに次のようなものが挙げられます。

●学習状況を親子で共有できる・・・子どもは、分からない問題にぶつかった際、すぐ親に質問することができます。親は、子どもの得意・不得意やつまずきやすいポイントなどについて、具体的に把握することが可能です。

●孤独感を抱かずに勉強できる・・・家族がすぐそばにいるリビングでなら、安心して勉強することができます。1人で過ごすことに不慣れな小学校低学年頃の子どもにとっては、とくにメリットが大きいといえるでしょう。

●集中力が身につく・・・さまざまな生活音が発生し、人が行き来するリビングで勉強することは、転じて「周囲の雑音に惑わされない集中力」を身につけるトレーニングになると考えられます。また、「無音よりも、多少の雑音があったほうが集中力を高められる」 という説も。

●省スペースである・・・食卓で勉強することによって、学習机を置くスペースを節約できます。

一見いいことずくめのリビング学習。しかし、リビング学習の利点の裏には、子どもを勉強から遠ざけてしまうリスクも潜んでいるのです。
では、どのような点に気をつければよいのでしょうか。リビング学習の注意点について、具体的にチェックしてみましょう。

ここに注意! リビング学習の落とし穴

ここに注意! リビング学習の落とし穴

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リビング学習のおもな注意点には、次のようなものがあります。

●過干渉はNG・・・勉強中の子どもに親がべったりと張りついていると、子どもに「見張られている」という息苦しさを与え、勉強自体に苦手意識を覚えさせてしまう恐れがあります。同様に、「できたことを褒めず、ミスばかり責める」「間違いそうになるたびに先回りして教える」といった行為も×。干渉しすぎず、一歩離れた場所から見守ることを心がけましょう。

●集中できる環境を作る・・・子どもが勉強に集中するには、リビングで過ごす他の家族の協力が欠かせません。勉強している子どものかたわらでテレビを見たり、不必要に話しかけたりするのは避けましょう。場合によっては、パーティションやリビング学習用の仕切りを使って簡易的な個人スペースを作るといった工夫も必要です。

●照明や椅子の高さに注意・・・リビングやダイニングの明かりに、リラックス感を演出する電球色の照明を使っている家庭も多いでしょう。しかし、光がやわらかくやや暗めの電球色の明かりは、勉強や読書といった細かい文字を見る必要のあるシーンには不向きです。スタンドライトで手元を照らす、光の色を切り替えられる照明を導入するなど、何らかの対策を取り入れましょう。
また、ダイニングの椅子をそのまま学習に利用するのもおすすめできません。大人が座ることを想定して作られた椅子に子どもを座らせると、テーブルが高すぎるうえ足もきちんと床に着かず、集中力を損なう原因に。姿勢に悪影響を与える恐れもあるため、子ども用の学習椅子を使うのが正解です。

リビング学習は、あくまでも子どもに心地よく勉強してもらうための選択肢のひとつ。リビング以外の場所で勉強することを好んだり、その日の気分によって勉強する場所を使い分けたりする子も少なくありません。「ここで勉強しなさい」と強制するのではなく、子ども自身の意志を尊重することを心がけましょう。