ニオイや菌のお悩み、スッキリ解決
勉強にハマる⁉ 子どものやる気を引き出す「ゲーミフィケーション学習法」
出典 : Rawpixel.com/Shutterstock.com

勉強にハマる⁉ 子どものやる気を引き出す「ゲーミフィケーション学習法」

「勉強」と「ゲーム」。この二つの言葉は、一見相容れないように思えますね。しかし、ゲームの考え方をうまく勉強に落とし込めば、子どものやる気をぐっと引き出すことができるかもしれないのです。

  • kawase

そもそも、「ゲーミフィケーション」って何?

そもそも、「ゲーミフィケーション」って何?

Iryna Tiumentseva/Shutterstock.com

「ゲーミフィケーション」とは、ゲームの要素をゲーム以外の分野に応用することを指す言葉です。
ゲームには、人を楽しませ、「もっとやりたい」という意欲を引き出す要素がたくさん詰まっています。物語を先に進めるためにレベルを上げる、よいスコアを出すために何度も練習するなど、ゲーム内での目標達成のために努力した=ハマった経験のある人も多いはず。そして、ゲームの「ハマる」要素を勉強に応用し、自ら進んで学ぶ姿勢を育む勉強法が、「ゲーミフィケーション勉強法」です。

そもそも、なぜゲームは多くの人を魅了するのでしょうか。元東京工科大学メディア学部准教授の経歴を持ち、現在はゲーミフィケーションデザイナーとして活躍する岸本好弘 さんは、ゲームが人を惹き付ける理由として次の6つの特徴を挙げています。

1 能動的参加・・・プレイヤー自らが遊びたいと感じた時に遊べること。「遊びたい」と思わせる魅力的な世界観があること。
2 賞賛演出・・・「レベルが上がるとファンファーレが鳴る」といったように、目標到達を褒めたり祝ったりしてくれる演出があること。
3 即時フィードバック・・・プレイヤーの行動に対し、すぐさま結果が現れること。
4 自己表現・・・プレイヤーが思い思いの道筋を選ぶ、自分なりの戦略を作れるといった自由性があること。
5 成長の可視化・・・上達や成長が、目に見える形で分かりやすく実感できること。
6 達成可能な目標設定・・・「最初のステージは弱く、物語終盤のステージは難しく」といった具合に、プレイヤーの成長度合いに応じた目標を設けられること。

岸本さんによれば、この6つの要素こそがゲーミフィケーションを成功させる鍵であるとのこと。それでは、ゲームの要素を勉強に落とし込むための具体的な方法について考えてみましょう。

ポイントは「達成感」。やる気を引き出すゲーム的勉強法

ポイントは「達成感」。やる気を引き出すゲーム的勉強法

Lopolo/Shutterstock.com

6つの要素を応用するには

岸本さんの挙げる6つの要素は、次のような形で家庭学習に活かすことができます。

1 能動的参加・・・シールやスタンプといった小さな報酬を設けるなど、子どもが自発的に学びに参加したくなるような仕組みを作る。 必ず「やってみる?」と尋ね、無理強いしない。
2 賞賛演出・・・できたこと、努力したことをよく褒める。失敗を責めず、正解にたどり着けるようヒントを与える。
3 即時フィードバック・・・分かりやすいルールを作り、成功・失敗や勝ち負けがすぐに分かるようにする。
4 自己表現・・・子どもの「自分なりのやり方」を尊重する。
5 成長の可視化・・・学習のステップが進むごとにスタンプの絵柄を変えるなど、成長を実感できる仕組みを作る。
6 達成可能な目標設定・・・少量の易しい課題を出すところから始め、子どもの様子に合わせて徐々にステップアップする。

重要なのは、「達成感」をしっかりと味わわせること。目標への到達や褒められる体験を繰り返すうちに、自然と自分に自信がつき、自ら学びに向かう姿勢が身についていくでしょう。

親子で楽しむゲーム的勉強法

続いて、ゲームの要素を取り入れた勉強法の実例をいくつか紹介します。

●親や兄弟と、問題を解く早さを競う「どっちが早い? ゲーム」・・・競争に勝つことに楽しさを感じやすい子向き
●制限時間内に問題を何問解けるか挑戦する「タイムトライアル」・・・人に勝つことよりも、自分の目標を達成することに楽しさを感じやすい子向き
●子が教師役、親が生徒役となり、授業のロールプレイを行う「教室ごっこ」・・・知識を深めることに楽しさを感じやすい子向き
●地名などを書いた紙を親子それぞれの背中に貼り、お互いに質問をしあって自分の背中に書かれているものを当てる「私はだあれ? ゲーム」・・・人との交流や協力しあうことに楽しさを感じやすい子向き

ゲーミフィケーション勉強法は、学ぶことの喜びに気づくためのきっかけ作りに最適です。わが子の性格や「やる気のツボ」を観察し、親子で楽しみながら取り入れてみてください。